家とは何か?


建築を考える時、いつも頭に浮かぶ考えがあります。
「建築は、大きくふたつに分類される。
 ひとつは行くところ。もうひとつは帰るところ。」

帰るところとは、つまり「家」なのではないかと
考えているわけですが、
この考えが何かの役に立つのか、どうなのか、
わからないのだけれど、いつも頭に浮かぶのです。

漠然としているのですが、
「行くところ」は、なにか目的的な所で、
「帰るところ」は、それ以外の場所という意味で、
無目的的な所なのではないかと思ったのです。
建築が無目的であることは、
近代建築の枠組みの中では、かなり無謀です。
「帰るところ=家」なのだから、
「暮らす」とか「住む」とか
きちんとした目的があるではないか
という反論は当然あるでしょう。
でも「暮らす」とか「住む」とかが、
「うんこをする」とか「寝る」とか、
明解なものとは違うというのも確かです。

現時点では、「無目的」に軸足におきながら、
「うんこをする」とか「寝る」とかが
できる家を構想しようと思っています。
(カミさんには内緒です・・・・・)
とある方からいただいたsaccoという椅子のような、
そんな家ができないか模索しているところです。

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