ちょー便利か、洞窟

遠い昔の人は洞窟みたいなところで暮らしていたのだと思うのですが、
洞窟自体をどうするか?というのが建築の始まりだと思うのです。
洞窟から始まって、いろいろあって、これから建築はどうなっていくのか?

どっかで読んだんですが、
エジプトかなんかの古代遺跡を発掘して、建築物らしきものを調査しても、
一体全体これがなにに使われていたものなのか、わからないものがある。
なぜわからないかというと、いろいろ文化的な側面でわからないことが
あるからなのだろうと、調査した人は、考えているようです。
とするならば、建築は、その時代の文化を投影しているといえます。

近現代の基調となる潮流は、「便利にする」ということだろうと思います。
建築が文化を投影していると考えると、
徹底的に便利な建築とがあってもおかしくない。
たぶん徹底的に「便利」に作ろうとしているものとしては、
一つは工場というのはあります。

家でそんなものがあるのだろうかと考えた時、
私の無い知識の中で言うのもなんなんですが、
便利を「徹底」している家は、よく思い出してみても思い出せない。
「ダイマクシオンハウス」を思い浮かべてみたんですが、
これを便利というのは、何か違うような気がします。

家で便利になったものと言えば、
キッチンとか風呂とか便所とかの「部分」はあきらかに便利になりました。
それともう一つ家で便利になったことがあるとすれば、
それは、家そのものではなく、家を作ることでしょう。
部品は共通化され、木建問屋というところに頼めば、
家一軒分の部品が手際よくそろいます。
ここら辺を徹底し、もっと地球全体やシステムみたいなことまで
含めて考えられたのが「ダイマクシオンハウス」で、
それをもっと人に受入れやすく・・・・・
つまりなんとなくステレオタイプな家をイメージできるものに
ひよっていったのが、いわゆる現代の「家」だと言ったら言い過ぎでしょうか。

いすれにせよ、家の総体としての「便利」とは、なんなのか、
それに応えている建築を私は知りません。

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